ご挨拶
一般社団法人 日本医療薬学会
会頭 奥田真弘
大阪大学医学部附属病院 教授・薬剤部長
一般社団法人 日本医療薬学会は本年創立30年を迎えました。本学会は、1990年に日本病院薬学会として設立され、2001年に現在の名称に変更後、2008年に法人格を取得し、これまで医療に携わる薬剤師の学術的基盤として着実に歩みを進めて参りました。2019年末の正会員数は12,000名を超え、名実ともに医療薬学分野を代表する我が国最大の学会に成長しています。
創立30周年の節目を迎えるにあたり、これまでの学会の活動を振り返り、今後の方向性を共有すべく、本年9月19日(土)に名古屋市で記念シンポジウムを開催することに致しました。シンポジウムは、テーマを「日本医療薬学会の軌跡と未来」と設定し、歴代会頭に本学会の活動を振り返っていただくとともに、現役理事の方々からのメッセージを踏まえて、医療薬学の未来に向けたパネルディスカッションを行う予定です。
昨今、目まぐるしく変化する医療の中で、薬剤師によるエビデンス構築力や実践力の向上がますます重要となっています。薬剤師が社会からの要請に応え続けるうえで、本学会が担う役割は今後もますます高まるものと考えております。薬剤師職能の未来や本学会の今後の役割に関心をお持ちの多数の方々に本シンポジウムに参加していただけることを心から祈念しております。