医療薬学専門薬剤師の認定申請および更新申請に係る事例報告書の作成について

2021年2月

関係各位

一般社団法人日本医療薬学会
医療薬学専門薬剤師認定委員会

 

「医療薬学専門薬剤師」の認定を申請する際、および認定の更新を申請する際には、過去5年間に自ら実施した患者アウトカムや医療の質向上に貢献した臨床実績10件を提出する必要があります。臨床実績提出用の事例報告書を作成する際は、以下の内容に従って作成してください。また、事例報告例を掲載していますので作成時の参考にしてください。

 

1)申請者が、研修施設での患者対応(症例)、薬剤業務において、医療の質向上または患者アウトカムの向上等に寄与した事例を記載する。診療録などから抜粋した患者の診療経過やルーチンの薬剤業務などの薬学的介入や薬学的ケアが希薄な事例は含めないこと。

2)事例領域
・症例、薬剤業務から該当するものを1つあるいは両方を選択する。
 症例においては、疾患の分類番号(医療薬学専門薬剤師認定制度規定細則 別表2)を記載する。
・薬剤業務の場合は、該当するものを1つ選択する。

3)対象者
・薬剤管理指導など直接的な指導・薬学的介入であれば「患者」、医療機関の職員からの相談応需であれば「医療機関の職員」など、主に直接関わった対象者を選択する。
・対象者と関わった期間と、期間中に関わった回数をそれぞれ記載する。

4)事例の要約(200~300字程度)
・事例の題目を具体的に記載する。
・患者が関与した場合は、症例の主たる疾患名と性別、年齢を記載する。
・事例の内容の要約について、枠内に収まるように記載する。(10.5ポイント、MSP明朝)

5)申請者が関わった内容と寄与の要約(200~300字程度)
・自身の関わった内容の要約について、枠内に収まるように記載する。(10.5ポイント、MSP明朝)
・どのような場面・契機で、どのように関わり、どのような経過・結果となったか、具体的に記載する。
・自身(申請者)を主語として「提案した」「推奨した」など、自身の行為が判る表現を用いる。

医療薬学専門薬剤師 事例報告参考例 (2021年2月版)PDF